こんばんは。
税理士の山脇です。
山本一力さんの「欅しぐれ」を読みました。
男どうしの友情を描いた長編時代小説です。
深い友情で結ばれたのは、老舗大店の主・太兵衛と渡世人・猪之吉。
あまりにも住む世界が違うため、普通なら友情など芽生えそうにはない
二人です。
物語は、太兵衛と猪之吉が、偶然にも書道塾で机を並べたことから
始まります。
固い絆で結ばれていく友情、太兵衛の店に降りかかる災難、病に倒れた
太兵衛亡き後の店の後見を託された猪之吉、猪之吉と店の乗っ取りを
企む騙り屋との戦い・・・結構、分厚い本だったのですが、あっという間に
読み終えてしまいました。
個人の損得など関係なく、「人」というものに重きを置き、お互いに思いやり
心から信頼し合う太兵衛と猪之吉の姿に胸が熱くなり、読み終えた後は
なにか清々しい気持ちになりました。
昔に比べ、人と人との繋がりが希薄になっている現在。
ちょっと、お薦めの一冊だと思います。
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