2011年8月20日土曜日

被災地より届いた便り

こんにちは。
税理士の山脇です。

一通の手紙が届きました。

4月にみんなの気持ちを届けた、南三陸町志津川大森地区の
区長さんから届いたものでした。

手紙には、今なお、発見されず行方不明のお友達や町の人が
いらっしゃるということ、電気は5月中旬に、電話は6月中旬に、
水道は7月下旬に復旧したものの、町内には、まだ復旧して
いない所もあるということ、震災から5ケ月が過ぎ、コンビニが
3件、店が数件、営業を始め、町に動きが見えてきたということ
など、近況報告と物資発送のお礼が書かれていました。

以前の生活に戻るには、まだまだ時間がかかるであろう厳しい
現実に、胸が痛くなりました。

しかし!

近況に触れた後には、「不自由な生活は、まだまだ続いて
いますが頑張って行こうと思っています。」という、力強い
言葉が並び、さらに、「きっと、また、緑と碧の自然豊かな
きれいな南三陸を取り戻しますので、是非お出かけください」
と、書かれていました。

物資発送後、気にはなりつつも、お手伝いできることもなく、
そのままになっていたのですが、何とも嬉しい便りを頂きました。

早速、物資発送に協力していただいた方々に連絡し、手紙に
目を通していただいたのは言うまでもありません。

小さい力では、なかなかできることを見つけられない現状では
ありますが、自分達も自分達の場所で、今できることを頑張り、
そして、いつか、南三陸町を訪れることができればと思っております。

2011年8月11日木曜日

かかるんです

こんばんは。
税理士の山脇です。

スタッフの携帯に、お父上から1本の電話が入りました。

その内容は、不動産取得税に関する問い合わせだったようです。

不動産取得税は、不動産の取得に対して、その不動産の取得者に
1回だけ課税される税金です。

不動産を売買、贈与、交換、建築などによって取得した時に、
不動産取得税という税金がかかってくるのです。

さてさて、お父上からの質問は、不動産の価格についてでした。

自前で建てた倉庫の価格が、実際に要した材料代などより大きい
金額で評価されているのが理解できないというのです。

課されるべき税ならば、その内容を、きっちり理解したいというのは
当然の思いです。

「素人が建てたものだけど、大工さん並みに上手に建てているという
ことじゃないの。」と笑って言っていたスタッフですが、評価方法に
ついて興味もあったのでしょう、早速調べていました。

不動産取得税を算出する場合の不動産の価格は、購入価格や請負価格
などの実際に支出した金額ではなく、市町村の固定資産課税台帳に登録
された価格となり、新築家屋のように固定資産課税台帳に登録されて
いない場合は、県が固定資産評価基準によって決定した価格となります。

知りたいのは、固定資産課税台帳に登録された価格ではなく、登録された
価格の根拠ということで、いろいろ本を引っ張り出して読んではいましたが、
今一つはっきり書かれた参考本が見つからず、手っ取り早く、県税事務所
に電話で確認することに。

県税事務所では、丁寧に対応してくれたものの、価格の話となると市町村
の固定資産課税台帳を基にして算定しているので、市町村に聞いて欲しい
とのこと。

仕方なく市町村に電話しても、市町村側は、評価に間違いはなく、価格が
変更されることはないと話がかみ合いません。

誰も間違っているとは思っていないのに・・・。

所得税や法人税のように、所得(もうけ)にかかる税金ならば理解しやすい
のですが、固定資産税や不動産取得税などのように、賦課課税される税金
は、納税者が理解し、納得して納められるように、課税の根拠を丁寧に、
分かり易く説明すべきでしょうに・・・。

もちろん、縦覧制度というものがあり、市町村に行って、固定資産課税台帳
を見せてもらうことは可能なのです。

・・・が、行くには時間も費用もかかります。

電話による問い合わせもこれ1回にしたい、評価と価格に間違いはない
だろうが、ただ、どんな評価をして、それに見合う価格を出したかを知り、
支出金額との差をお父上に報告して納得させたいだけのスタッフ・・・
かなり下手に?出ていました。(笑)

台帳をFAXかメールでもらえませんかとお願いしても、あえなく却下され、
しょんぼりしていたのですが、今回に限り郵便で送りますとの回答を
引き出していました。

ただ、書いてある内容を見ても、ポイントで評価されているため、素人には
理解できないだろうとも言われたとのこと。

もともと、先輩に当たる不動産鑑定士さんに教えてもらう目論みがあった
からでしょうか、市町村の担当者の方には、感謝の言葉を発して機嫌よく
電話を切っていました。(笑)

しかし、しかし、その後、思わぬ展開となります・・・。

電話を切った直後、市町村の担当者が、直接、お父上宅を訪問された
そうです。

察するに、今回に限り郵送すると伝えてしまったことで、上司に叱られ、
説明を兼ねて訪問したのではないでしょうか。(苦笑)

訪問を受けたお父上はというと、役所から年配の女性と若い男性が来て、
うち年配の女性が一人で、「お嬢さんが!お嬢さんが!」を連発しながら
説明?らしきことを言っていたが理解できなかったとのこと・・・。

説明を受ける側は、言葉を理解できず、また、説明をする市町村の
担当者側は、難しい言葉を並べてしゃべり倒していっただけとは・・・
ここで初めてスタッフも両人に呆れ、憤慨しておりました。(笑)

結局、理解できないまま納税するということになったようですが、まぁ価格に
間違いはないでしょう。(笑)

スタッフとの電話のやり取りの最後にお父上は、この年になっても勉強する
ことが多いと言われたそうです。

まず、自前で建てた倉庫であっても支出した金額以上の価格がつけられ、
固定資産税や不動産取得税が課税されるということ、次に、本日初めて
FAXを自分で送れた(スタッフ宛てに通知書をFAXされたのです。)という
ことで、1日に2つも勉強したとのこと。

思わず吹き出してしまった山脇でした。(笑)

2011年8月10日水曜日

ベルばら切手

こんにちは。
税理士の山脇です。

ベルばら切手を購入しました。

ベルばらとは、「ベルサイユのばら」というのが正式名称で、
昭和47年から週刊マーガレットに連載された池田理代子さん
の漫画作品です。

テレビアニメで放送されたり、宝塚歌劇で上演されたりして
いるので、ご存知の方のほうが多いかもしれませんね。

私、山脇も、名前だけは耳にしておりました。(笑)

ベルばら切手は、6月10日に、日本郵便から発行されたものです。

人気があるようで、1件目に行った郵便局では売り切れ。

2件目に行った郵便局では、在庫はあるということでしたが、
その使用方法を確認されました。

「どういった目的で購入されますか?」と聞かれた時には、
しばし唖然状態でした・・・。

どういった目的と言われても・・・郵便物を送るために使用する
以外に、その目的は思い浮かびません。(笑)

他の目的といわれても・・・。

人気漫画ゆえに、マニアにとっては、たまらないのでしょうね。

大量に買い込み、コレクションにされる方や、オークションなどで
売られる方もおられるのでしょうか、いつもの切手を買うようには
すんなり買わせてもらえません。(苦笑)

とはいえ、窓口に来ているのがオジサンで、購入目的は郵便物の
発送のためであり、購入枚数は1シート(80円切手が10枚)のみ、
ということもあったのでしょうか、無事購入することができました。

いずれにしても、人気のほどがうかがえる商品で、手にした時は
正直、やれやれという気分でした。(笑)

なんでまた、ベルばら切手を購入しようと思いたったのか。

それは、スタッフが、先日参加した支部の委員会に話は遡ります。

この委員会のメンバーには、ベルばら大ファンの先生がおられて、
延々、その話で盛り上がったといいます。

更には、漫画の本も借りることになっているのだとか。

委員会の翌日、そんな話を聞いていたところ、その先生から
スタッフ宛に暑中見舞いが届いたのです。

さあ、大変!

本来ならば、あいさつを兼ねて若輩から出さねばならないのに・・・。

そこで、スタッフが考えたのが、ベルばら切手を使っての返信でした。

ベルばら切手で、気分もほっこり、暑さも吹っ飛び、喜んでもらえる
かもと思いついたようです。

切手を使って送るとなると、葉書ではなく手紙になるし、手紙だと
自筆で書かなくてはいけないか・・・など、小さな問題もあったよう
ですが、購入後5日目の本日、暑さが吹っ飛びそうな残暑見舞い
を投函できたようです。(笑)

でも、なぜ、私が切手を買いに行ったのか・・・。

その顛末は記していませんが、それはさておき、どんな切手で
手紙がきたら嬉しいかを、ちょっと考えてみました。

日本の名酒シリーズ・・・、いや、釣りも好きなので魚シリーズ・・・、
いやいや、3Dに映る日本百景などなど・・・。

郵送代である切手も、貼る人と、受け取る人の目を楽しませてくれる
架け橋ともなるんだと、その存在をあらためて見つけた思いです。(笑)


2011年8月1日月曜日

小川の辺

こんばんは。
税理士の山脇です。

早いもので、もう8月です。
暦にたがわず、暑い日が続いています。

週末は、涼を求め映画館へ。
「小川の辺」を観てきました。

小川の辺は、藤沢周平作品のなかのひとつで、闇の穴という
短編集の中にある物語です。

藩命により、親友であり、妹・田鶴の夫でもある佐久間森衛を討つ
ため、兄弟のように育った奉公人・新蔵を伴い、旅立つ朔之助。

海坂藩から江戸まで100里の旅。

旅の途中では、昔の思い出がよみがえり、足取りも重くなっていきます。

負けん気の強い田鶴が、兄・朔之助へは反抗的な態度を取るものの、
何かと気遣う新蔵には心を開くなど、家族の絆が織りなす人間模様が
回想シーンとして挿入されており、前作の「山桜」に続き、原作そのまま
のストーリーに感動しました。

闇の穴におさめられた作品は、どちらかというと、やるせない気持ちが
残るものが多かったように思うのですが、この小川の辺は、ちょっぴり
ハッピーエンドに終わり、本を読み終わった後も、映画を観終わった後も
清々しい気分になれる作品です。

また、映画では、旅路の山河が雄大に写し出され、それにも目を
奪われます。

この、小川の辺、7月の初め頃から上映されているので、まもなく、
終了でしょうか。

まだ、観ておられない方、必見の映画ですよ。
お急ぎください。(笑)