先週末のことですが、友人に誘われ、建築家安藤忠雄氏の
講演会に行ってきました。新館を手がけたお話があり、早速でかけてみることに。
大山崎山荘の本館は、実業家の加賀正太郎氏が、別荘として
自らが設計し、建てたものだそうです。欧州遊学後帰国した加賀正太郎氏は、木津川、宇治川、桂川の
三川が合流する天王山山麓に、テムズ川を見下ろすウィンザー城の
風景を重ね合わせ、ここに山荘を築いたのだそうです。重厚なトンネルをくぐりいざ山荘へ。
2004年には、このトンネルを含め計6箇所が
国の有形文化財に登録されたそうです。
桜が満開でした。
オレンジの屋根が鮮やかな可愛い洋館です。
2階テラスからみた風景。男山が見えます。
もう少しすると川向こうの桜も満開になることでしょう。
本館建設に先駆けて造られた木造三階建ての栖霞楼。
加賀正太郎氏は、この塔の上で設計図面を書き、 建築の指示を出したそうです。
加賀正太郎氏の財力と才能の凄さが一目でわかるものでした。
この山荘には、皆さんご存知夏目漱石も訪れたことがあるのだとか・・。
加賀正太郎氏は、夏目漱石にこの山荘の名前を依頼したそうですが
それが採用されることはなかったと聞きました。
いやはや・・・凄いお話です。(笑)
さてさて、今回訪れるきっかけとなった安藤忠雄氏が設計した
新館は、地中に位置するギャラリーでした。
「地中の宝石箱」と呼ばれる新館は、半地下の円柱形のギャラリーで
クロード・モネの「睡蓮」をはじめ、アサヒビール社所蔵の絵画などが
展示されていました。
この新館、円柱上部には植栽が施されており、本館をはじめ周りの
景観とも全然違和感がないように感じられました。
アサヒビール大山崎山荘美術館。
JR京都線山崎駅から徒歩10分ほどのところにあります。
これからの季節、ちょっと散策に行くのにお薦めの場所です。
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