2011年4月3日日曜日

大山崎山荘美術館

こんばんは。

先週末のことですが、友人に誘われ、建築家安藤忠雄氏の
講演会に行ってきました。

その講演の中で、アサヒビール大山崎山荘美術館にある
新館を手がけたお話があり、早速でかけてみることに。

大山崎山荘の本館は、実業家の加賀正太郎氏が、別荘として
自らが設計し、建てたものだそうです。

欧州遊学後帰国した加賀正太郎氏は、木津川、宇治川、桂川の
三川が合流する天王山山麓に、テムズ川を見下ろすウィンザー城の
風景を重ね合わせ、ここに山荘を築いたのだそうです。

重厚なトンネルをくぐりいざ山荘へ。

          2004年には、このトンネルを含め計6箇所が
          国の有形文化財に登録されたそうです。


桜が満開でした。



オレンジの屋根が鮮やかな可愛い洋館です。




2階テラスからみた風景。男山が見えます。
      もう少しすると川向こうの桜も満開になることでしょう。



本館建設に先駆けて造られた木造三階建ての栖霞楼。
      加賀正太郎氏は、この塔の上で設計図面を書き、
      建築の指示を出したそうです。






                
山荘内部は、撮影禁止だったため写真がなく残念なのですが、
加賀正太郎氏の財力と才能の凄さが一目でわかるものでした。

この山荘には、皆さんご存知夏目漱石も訪れたことがあるのだとか・・。

加賀正太郎氏は、夏目漱石にこの山荘の名前を依頼したそうですが
それが採用されることはなかったと聞きました。
いやはや・・・凄いお話です。(笑)

さてさて、今回訪れるきっかけとなった安藤忠雄氏が設計した
新館は、地中に位置するギャラリーでした。

「地中の宝石箱」と呼ばれる新館は、半地下の円柱形のギャラリーで
クロード・モネの「睡蓮」をはじめ、アサヒビール社所蔵の絵画などが
展示されていました。

この新館、円柱上部には植栽が施されており、本館をはじめ周りの
景観とも全然違和感がないように感じられました。

アサヒビール大山崎山荘美術館。
JR京都線山崎駅から徒歩10分ほどのところにあります。

これからの季節、ちょっと散策に行くのにお薦めの場所です。



 

0 件のコメント:

コメントを投稿