2012年8月9日木曜日

ひとつ灯せ

こんばんは。
税理士の山脇です。

宇江佐真理さんの「ひとつ灯せ」を読みました。



ひとつ灯せ・・・少しぶるっとなりそうなタイトルに惹かれ、
手に取った次第です。

自身の体験、また聞きを問わず、本当にあった怖い話だけを披露し、
この世の不思議を話し合い、災いをさけようとするのが会の趣旨という
「話の会」に参加するようになった、清兵衛。

会のメンバーは、清兵衛をはじめ商人が3名、他には、町医者、
塾の先生、一中節の師匠、同心の7名という多彩な顔ぶれです。

話の始めには、小さな錫杖を鳴らし、「ひとつ灯せ~」と一人が声を
発し、残りのメンバーが「ええい!」と続けます。

これは、恐ろしさを和らげ、災いをさけるためなのだとか。

「ひとつ灯せ」は、8つのお話から構成されているのですが、3話目
あたりから、メンバーが不可思議を実際に体験するという話になって
行きます。

それが、微妙に怖い。

恥ずかしながら、読書の途中、どこかでガタッと音がすれば、びくっとし、
トイレに行く時などは、普段はつけない箇所の電気をつけながら向かう
という始末でした。(苦笑)

おどろおどろしい恐さはないのですが、何か・・・スーっと冷んやりした
恐さがありました。

寝苦しい夏の夜に、お薦めの一冊だと思います。

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