こんばんは。
税理士の山脇です。
永田俊也さんの「落語娘」を読みました。
この本は、2008年に映画化もされたらしいのですが、そんなことは
露知らず、初めて読む作家さんで、何となく手に取った本でした。
主人公は、落語を愛し、真打目指して修行に励む、香須美。
12歳の時に叔父さんに連れられて行った寄席で落語に目覚め、
厳しい落語の世界に飛び込みました。
・・・とくれば、伝統と格式を重んじる厳しい世界で、女性に対する
偏見や差別にめげず、主人公が成長していく様を描いた作品かと
思いがちですがそうではありません。(笑)
そういう部分もあるのですが、それだけではないのです。
妙な縁から、香須美が弟子入りしたのは、落語界の問題児で異端児の
三々亭平佐。
なんとこの師匠、落語界で長い間封印されてきた曰くつきの噺を
語るというのです。
さてさて、師匠の身は大丈夫なのでしょうか。
また、主人公、香須美の行く末は・・・。
ちなみに、この本をスタッフに貸したところ、4分の1ほど読んだところで
「この本は、ホラーですか?」と、とても怖がっていました。
ホラーではないのですが、少し恐い部分もあったかもしれません。(苦笑)
しかし、しかし!
この本を読み終えた後は、「落語は奥が深い!」と改めて感じました。
テレビやラジオで時々聞くのですが、やはり、「一度は寄席で生で聞いて
みたい。」という気分になりました。
能天気ながらも人情味溢れる平佐師匠と、落語を愛し、真っすぐで
素直な香須美のおかげ?で、落語というものに興味が持てたような
気がします。
近いうちに寄席デビューなるか。(笑)
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