2012年2月7日火曜日

旧来住家住宅

こんばんは。
税理士の山脇です。

先日、西脇市にある、旧来住家住宅に行ってきました。

旧来住家住宅は、大正7年に竣工された来住梅吉邸で、
国の登録有形文化財に登録されています。

当時の最高級の用材と、最高級の技術を用いたお屋敷は、
数ある高級民家の中でも特に優れており、現在では用材の
入手も困難であり、また、技術的にも再現することは難しい
のだとか。

釘は一本も使われていないそうですよ。

そんなすごいお屋敷を作った来住梅吉氏とはどんな人だった
のでしょうか。

来住家は代々土地収入で財を成し、梅吉氏は銀行を興し発展
させた人なのだそうです。

田畑約80町歩、山林約100町歩を所有する大地主さんだった
そうです。

1町歩は約3000坪と聞いても、いまひとつピンときませんでした。(笑)

早速、散策開始。

ボランティアのスタッフの方がおられ、丁寧な説明を聞きながら、
屋敷内を見てまわることができます。



母屋座敷の欄間。
木彫家の市川周道氏が彫られた「菊図」。

お雛様が飾られていました。

床の掛け軸は伊藤博文氏が書かれたものだそうです。
床柱は杉、床框は縞柿、落掛は桐柾目、天井板は屋久杉矢筈張り。

すごい用材を使って作られた床には、さすがに、すごいものが掛けられて
いるのだなぁと驚きました。(笑)

左手が離れです。
廊下でつながれています。

中央やや右に見える雨どい?は当時のものだそうです。
竹に見えるように作られたのだとか。


高野槙の湯船。
壁や床には、イタリアから輸入したタイルと大理石が
使われているそうです。

離れの欄間に彫刻されたこうもり。
こうもりの目は黒サンゴだそうです。

松葉欄間。
とても綺麗な細工でした。
1本外れると、バラバラになってしまううえ、修復は不可能なのだとか。


母屋の二階は子供部屋。

梅吉氏には6人のお子さんがおられたそうで、それぞれの干支が
襖に書かれて(貼られて)いました。



橋本関雪、近藤翠石の作品がたくさんあったそうです。



ここでは、紹介しきれないぐらい、高級用材を使い、見えないところにも
凝った手法が用いられている旧来住家住宅。

是非、一度足を運んでみてください。

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