2020年10月29日木曜日

年末調整の電子化

 こんにちは。

税理士の山脇です。


年末調整の電子化とは、年末調整

手続きを電子データで処理すること

をいいます。


手順を簡単にいうと、

 ①従業員が保険会社等から控除証明書

  等をデータで取得


 ②従業員は、そのデータを年末調整申告書

  作成用ソフトに取り込んで、保険料控除

  申告書などを電子データで作成


 ③②で作成したデータを勤務先へ提供


 ④勤務先が、③で提供されたデータを

  給与システム等に取り込み、年税額を

  計算


と、なります。


従業員さんにとっては、手書きに比べ、

申告書の作成の手間が簡素化され、

勤務先にとっても、チェック・検算・

給与システムへの入力が不要になるなどの

メリットがあります。


が、勤務先においては、給与システムの

改修などが必要でしょうし、従業員さんに

おいても、パソコンやスマホでの操作が

苦手な方もおられるかもしれません。


これからは、電子化の時代なのでしょうが

年末調整手続き一つをとっても、完全な

電子化には、まだまだ時間がかかるのでは

ないでしょうか。


ちなみに、年末調整手続きを電子化する

ためには、事前に税務署へ、「電磁的方法

による提供の承認申請書」を提出し、承認を

受ける必要があります。


承認は、申請書を提出した月の翌月末

までに却下の通知等がなければ

承認されたものとみなされます。

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