こんばんは。
税理士の山脇です。
お盆休みも終わりました。
短い休みの間に、お墓参り、家族サービス、挙句の果てに渋滞に
巻き込まれ・・・と、ハードなお盆休みを過ごしました。
そんななか、お盆休み前にスタッフからまわってきた新しい本が
あったのですが、お盆の行事をこなしつつ、合間、合間に読み進め、
休み中になんとか読み終えることができました。
クーラーのきいた部屋で本を読むひとときが、実は一番ゆっくりできた
時間だったかもしれません・・・。(笑)
借りた本は、畠中恵さんのしゃばけシリーズ第9弾、「ゆんでめて」。
体が弱く寝込んでばかりいる江戸の大店の一人息子・若だんなこと
一太郎と、そんな若だんなを守りいつもそばにいる妖達のファンタジー
時代小説です。
2回、ドラマ化されたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
今回のタイトルは「ゆんでめて」。
ゆんで(弓手)とは、弓を持つ左手をさし、めて(馬手)とは、馬の手綱を
取る右手をさす言葉なのだそうです。
分かれ道を、ゆんで(左)に進むはずだった若だんなが、めて(右)に
進んでしまったことから、大切な友を失う結果となり、その後悔から
物語は始まります。
軸となる「後悔」をもとに、過去へとさかのぼる形で、連続した5つの
短編から構成された文章は、今まで読んだことのない形式で、戸惑い
つつ、驚かされつつ、面白く読み進めることができました。
あの時こうすれば良かった、ああすれば良かったと、人には後悔が
つきものですが、「後悔は知恵の糸口」と言われ、新しい知恵と知識を
得る第一歩でもあります。
前を見て、明るく歩みたいものです。
笑いあり、涙ありのしゃばけシリーズ。
読み終えたあとに、少し温かいものが残るお薦めの作品です。
0 件のコメント:
コメントを投稿