2010年8月17日火曜日

ゆんでめて

こんばんは。
税理士の山脇です。

お盆休みも終わりました。
短い休みの間に、お墓参り、家族サービス、挙句の果てに渋滞に
巻き込まれ・・・と、ハードなお盆休みを過ごしました。

そんななか、お盆休み前にスタッフからまわってきた新しい本が
あったのですが、お盆の行事をこなしつつ、合間、合間に読み進め、
休み中になんとか読み終えることができました。
クーラーのきいた部屋で本を読むひとときが、実は一番ゆっくりできた
時間だったかもしれません・・・。(笑)

借りた本は、畠中恵さんのしゃばけシリーズ第9弾、「ゆんでめて」。

体が弱く寝込んでばかりいる江戸の大店の一人息子・若だんなこと
一太郎と、そんな若だんなを守りいつもそばにいる妖達のファンタジー
時代小説です。
2回、ドラマ化されたので、ご存知の方も多いかもしれませんね。

今回のタイトルは「ゆんでめて」。
ゆんで(弓手)とは、弓を持つ左手をさし、めて(馬手)とは、馬の手綱を
取る右手をさす言葉なのだそうです。

分かれ道を、ゆんで(左)に進むはずだった若だんなが、めて(右)に
進んでしまったことから、大切な友を失う結果となり、その後悔から
物語は始まります。

軸となる「後悔」をもとに、過去へとさかのぼる形で、連続した5つの
短編から構成された文章は、今まで読んだことのない形式で、戸惑い
つつ、驚かされつつ、面白く読み進めることができました。

あの時こうすれば良かった、ああすれば良かったと、人には後悔が
つきものですが、「後悔は知恵の糸口」と言われ、新しい知恵と知識を
得る第一歩でもあります。
前を見て、明るく歩みたいものです。

笑いあり、涙ありのしゃばけシリーズ。
読み終えたあとに、少し温かいものが残るお薦めの作品です。

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