2013年6月22日土曜日

落語娘

こんばんは。
税理士の山脇です。

永田俊也さんの「落語娘」を読みました。

この本は、2008年に映画化もされたらしいのですが、そんなことは
露知らず、初めて読む作家さんで、何となく手に取った本でした。

主人公は、落語を愛し、真打目指して修行に励む、香須美。

12歳の時に叔父さんに連れられて行った寄席で落語に目覚め、
厳しい落語の世界に飛び込みました。

・・・とくれば、伝統と格式を重んじる厳しい世界で、女性に対する
偏見や差別にめげず、主人公が成長していく様を描いた作品かと
思いがちですがそうではありません。(笑)

そういう部分もあるのですが、それだけではないのです。

妙な縁から、香須美が弟子入りしたのは、落語界の問題児で異端児の
三々亭平佐。

なんとこの師匠、落語界で長い間封印されてきた曰くつきの噺を
語るというのです。

さてさて、師匠の身は大丈夫なのでしょうか。

また、主人公、香須美の行く末は・・・。

ちなみに、この本をスタッフに貸したところ、4分の1ほど読んだところで
「この本は、ホラーですか?」と、とても怖がっていました。

ホラーではないのですが、少し恐い部分もあったかもしれません。(苦笑)

しかし、しかし!

この本を読み終えた後は、「落語は奥が深い!」と改めて感じました。

テレビやラジオで時々聞くのですが、やはり、「一度は寄席で生で聞いて
みたい。」という気分になりました。

能天気ながらも人情味溢れる平佐師匠と、落語を愛し、真っすぐで
素直な香須美のおかげ?で、落語というものに興味が持てたような
気がします。

近いうちに寄席デビューなるか。(笑)

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