2010年7月5日月曜日

孤宿の人

こんばんは。
税理士の山脇です。

皆さん、本ってどれぐらい読まれていますか?
2010年は「国民読書年」なのだそうです。

平成20年6月に国会で決議され、図書館をはじめ
さまざまな場所で、読書を推奨する取り組みが
行われているそうです。
ご存知でしたか?

2010年が国民読書年だということは、恥ずかしながら
ちっとも知らなかったのですが、山脇税理士事務所で
みてみても、私もスタッフも読書好きです。
新しい本を読むと、交換してまわし読みをすることもあります。

そんななか、最近、宮部みゆきさんの「孤宿の人」をスタッフ
から薦められました。
時代小説で上・下巻・・・かなりのボリュームに読むのを躊躇
したのもつかの間、あっという間に物語の中に引き込まれて
行きました。

時は将軍、家斉の時代。
江戸の萬屋の女中部屋で、誰からも祝福されずに生まれ、
阿呆の「ほう」と名付けられた幼い女の子が主人公。

江戸から遠く離れた四国は讃岐国・丸海藩で置き去りにされ
井上家で女中奉公することになり、ようやく人並みの生活を
送ることができるようになります。

しかし、この丸海藩、大変な問題をかかえていました。
幕府の元高官で鬼・悪霊と恐れられた罪人・加賀様お預かり
という難題。
お預かりに少しでも手抜かりがあれば丸海藩はお取り潰し。

運命に翻弄されながらも少しずつ成長していく「ほう」、丸海に
災いを運んできた鬼・悪霊と恐れられる加賀様、加賀様お預かりを
好機ととらえ暗躍する人々とそれを阻止しようとする人々、風評や
流行り病に怯える丸海の民衆・・・
さまざまな人の思惑がからみあい物語は展開していきます。

加賀様が幽閉されている涸滝のお屋敷で女中奉公をすることになった
「ほう」が、加賀様に命を救われ、直接手習いを受けることになるの
ですが、その二人のやり取りの場面は本当に心温まるものがあります。

そして迎える、涙・涙の感動の結末。
時間がたつのも忘れ一気に読み終えました。

スタッフは、この本を薦めてくれたときに、「読み終えたあとに
すぐに読み返したくなる本」と言っていましたが、まさしくその通り!
久しぶりに、本を読んだ!という気分になりました。

梅雨でうっとうしい季節。
雨の休日、お家で読書はいかがですか?
お薦めの一冊です!
  

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